はじめに:めまいは脳疾患のサインかもしれない
「めまい」を経験したことがある方は多いでしょう。ストレスや疲れ、耳の病気などが原因と考えられがちですが、実は脳の異常が原因となることもあります。
特に、脳卒中を含む脳血管障害や神経変性疾患は、早期発見が重要です。
本記事では、脳卒中専門医の視点から「めまい」を起こしやすい脳疾患を解説し、危険なめまいの見分け方や受診のポイントについてお伝えします。
ぜひ最後までご覧ください!
「めまい」を引き起こす代表的な脳疾患
脳梗塞(特に椎骨脳底動脈系の梗塞)
脳梗塞は血管が詰まり、脳細胞に酸素が届かなくなる病気です。特に「椎骨脳底動脈系」と呼ばれる後方の血管が詰まると、めまいが主症状となることがあります。
✔ 激しい回転性めまい(ぐるぐる回るような感覚)
✔ ふらつきや歩行障害
✔ 手足のしびれや力が入りにくい
✔ ろれつが回らない、二重に見える(複視)
⚠ 「めまいだけ」でなく神経症状がある場合は脳梗塞の可能性。早急な受診を!
小脳出血・脳幹出血
脳の血管が破れて出血する病気で、小脳や脳幹で発生するとめまいを引き起こすことがあります。
✔ 突然の激しいめまい
✔ 吐き気や嘔吐
✔ 強い頭痛
✔ 意識がもうろうとする
⚠ 小脳出血は短時間で重篤化する恐れあり。すぐに受診を!
一過性脳虚血発作(TIA)
脳の血流が一時的に悪くなることで症状が出る「一時的な脳梗塞」です。
✔ 短時間のめまい(数分~数十分)
✔ 視界がぼやける、二重に見える
✔ 一時的なしびれや脱力
⚠ TIAは本格的な脳梗塞の前兆。症状が消えても必ず受診を!
メニエール病と間違えられやすい脳幹・小脳の腫瘍
脳の平衡感覚をつかさどる部位が腫瘍により圧迫され、めまいを引き起こします。
✔ 持続性のめまい
✔ 徐々に進行するふらつき
✔ 聴力低下(聴神経腫瘍の場合)
✔ 頭痛や吐き気
⚠ 耳の病気との誤診に注意。長引く場合は画像検査を。
神経変性疾患(パーキンソン病・多系統萎縮症)
神経の働きが徐々に低下する病気でも、めまいやふらつきが見られます。
✔ 立ちくらみ(起立性低血圧)
✔ 体の動きが鈍くなる
✔ 転びやすい
⚠ 進行性のため、早期診断が大切です。
危険な「めまい」とそうでない「めまい」の見分け方
「めまい」はすべてが脳疾患とは限りません。以下のような症状の組み合わせに注意し、受診の目安にしてください。
| 症状 | 危険度 | 考えられる疾患 |
|---|---|---|
| めまい + 手足のしびれ・麻痺 | ⚠ 高い | 脳梗塞・脳出血 |
| 突然の激しいめまい + 頭痛 | ⚠ 高い | 小脳出血 |
| めまい + 二重視・ろれつが回らない | ⚠ 高い | 脳幹梗塞 |
| 徐々に悪化するめまい | 中程度 | 脳腫瘍・神経変性疾患 |
| 一時的な回転性めまいのみ | 低い | 良性発作性頭位めまい症(BPPV) |
受診すべきタイミングと診察の流れ
「めまい」が脳疾患に関係している可能性がある場合は、受診のタイミングを見極めることが重要です。
🚨 すぐに救急受診が必要な場合
突然の強いめまいと以下の症状を伴う場合
・手足のしびれや麻痺
・ろれつが回らない
・意識がもうろうとする
・強い頭痛
➡ これらの症状がある場合は、すぐに救急車を呼ぶか医療機関に連絡してください。
🏥 早めに専門医を受診すべき場合
・めまいが数日続いている/徐々に悪化している
・耳鼻科で異常がないと言われたが、症状が改善しない
➡ 脳神経内科や脳神経外科でのMRI検査などをおすすめします。
まとめ めまいを軽視せず、早めの受診を!
「めまい」は一見すると軽い症状に見えますが、脳梗塞・脳出血・腫瘍などの重大な疾患が隠れていることがあります。
特に以下のような場合は注意が必要です。
- ・突然のめまいが起きたとき
- ・手足のしびれやろれつの異常を伴うとき
- ・長期間めまいが続いているとき
少しでも違和感を覚えたら、自己判断せず、早めに医療機関を受診することがご自身の健康を守る第一歩です。
院長紹介
医療法人グッドライフグループ/グッドライフクリニック西町南
理事長/院長 野呂昇平(のろしょうへい)
旭川医科大学卒業
- 日本救急医学会 救急科専門医
- 日本産業衛生学会 産業衛生専攻医
- 日本脳神経外科学会 専門医
- 日本脳神経血管内治療学会 専門医
- 日本脳卒中学会 専門医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 日本医師会認定産業医
- 健康運動指導士
- JATEC インストラクター
- ICLS認定インストラクター

ご挨拶
グッドライフクリニック西町南の野呂昇平と申します。
脳神経外科医として多くの手術症例や研究を経て、救急科専門医として札幌孝仁会記念病院(旧北海道大野記念病院)で西区や手稲区を中心に救急症例を診てきました。
2021年8月に現在の西町南に生活習慣病や在宅医療を中心に行う「グッドライフクリニック西町南」を開業。
2024年4月より医療法人グッドライフグループを設立。同時にクリニックの拡張工事を行い、生活習慣病や肥満外来以外にも新たに一般内科や通所リハビリテーション機能を備えたクリニックとして体制を整えました。
当院の特徴
① 幅広い疾患への対応と札幌市でも少ない生活習慣病に特化した外来
外科医、救急医としての専門性を基盤にし、生活習慣病や緊急疾患に対する診療を数多く行ってきました。メディカルフィットネスを併設しており、運動と食事を中心に丁寧な外来診療を心掛けております。
電話かオンラインでの予約制のため、受付~会計まで30分以内を目標にスタッフ一同努力しております。
② 充実した在宅医療、自慢のスタッフ
当院では訪問診療だけではなく、訪問看護、訪問リハビリテーションを行っており、通院が困難な患者様に対して医療保険と介護保険を利用したサービスを提供しております。私自身も救急医として、通常の在宅医が困難な処置や急変時の対応を得意としております。
当院の在宅医療の最大の特徴は訪問リハビリテーションです。「脳卒中」「運動器」「心血管」を専門とする多くの理学療法士が所属しており、スタッフの自己研鑽によりほとんどが健康運動指導士や公認パーソナルトレーナーなどの資格を有しております。
③ 積極的な予防医学の実施
当院では一般的な健診はもちろんのこと、該当する方には、医師、保健師、管理栄養士による特定保健指導を行います。積極的支援の対象の方は、併設するメディカルフィットネスを利用し、運動食事プログラムを行います。
また産業医の活動の一環として、企業で生活習慣病を指摘された方の診察や保健指導、集団予防接種を積極的に行っております。
健康教育の普及のために地区センターへの講演会、健康運動教室も定期的に開催しております。
外来紹介
- 生活習慣病外来
- 肥満外来
- 小児肥満外来
- 睡眠時無呼吸外来
- 禁煙外来
- 頭痛外来
- アレルギー外来
- 各種ワクチン接種

ご予約はこちらから
生活習慣病のこと、お気軽にご相談ください。

