「年末年始はゆっくりできたけれど、体重が2kg増えてしまった…」
「正月明けからなんだか体が重い気がする」
「いつもより食べ過ぎたつもりはないのに太ったのはなぜ?」
このようなお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。特に女性は、年末年始の生活リズムの乱れや、女性ホルモンの影響によって体重が増えやすい傾向があります。
今回は、札幌市西区のグッドライフクリニック西町南より「女性に多い正月太りの特徴とホルモンの関係」をテーマに、医学的観点も交えながら、太る原因や予防・対策について分かりやすくお伝えします。
そもそも「正月太り」とは?
「正月太り」とは、年末年始の休暇期間中に、普段の生活リズムが崩れることや食事・運動習慣の変化によって、体重が増加する現象です。具体的には、以下のような背景があります。
- 食事量の増加(おせち、餅、アルコールなど)
- 運動不足(寒さによる外出控え)
- 睡眠リズムの乱れ(夜更かし・寝坊)
- 自律神経やホルモンバランスの乱れ
このような生活習慣の変化が、短期間での体重増加につながることがあります。特に女性は、ホルモンの働きによって「太りやすい時期」があり、正月と重なることで体重増加が起きやすくなるのです。
なぜ女性は正月に太りやすいのか?
1. 女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の影響
女性の体は月経周期に合わせて、エストロゲンとプロゲステロンという2つのホルモンのバランスが変化します。
- エストロゲン(卵胞ホルモン):代謝を高め、脂肪の蓄積を抑える働きがあります。
- プロゲステロン(黄体ホルモン):水分をためこみやすくし、食欲が増進する傾向があります。
このため、排卵後から月経前にかけて(黄体期)は、プロゲステロンの影響で「むくみやすく」「太りやすい」状態になります。
年末年始がちょうどこの黄体期に当たる場合、「ホルモン+生活習慣の乱れ」というダブルパンチで体重が増えやすくなるのです。
2. 自律神経の乱れと代謝低下
年末年始は寒さや寝不足、運動不足、食べ過ぎなどにより、自律神経が乱れやすい時期です。自律神経の乱れは、内臓の働きや代謝を低下させるため、体に脂肪がつきやすくなります。
さらに冬は日照時間が短く、「セロトニン」という精神の安定に関わるホルモンが減少する」ともいわれています。このセロトニンが減ることで、「甘いものが欲しくなる」「気分が落ち込みやすい」といった変化が現れやすく、過食にもつながる可能性があります。
正月太りで起こりやすい体の変化
一時的な体重増加だけでなく、以下のような変化がみられる方もいます。
- むくみやすくなる
- 便秘気味になる
- 肌荒れが出る
- 睡眠の質が落ちる
- 気分の浮き沈みがある
これらは、ホルモンバランスや自律神経の乱れが関与している可能性があります。正月太りを「単なる食べ過ぎ」と考えるだけでなく、体内環境の乱れのサインとして捉えることも大切です。
医学的に見る正月太りの注意点
短期間での体重増加は、脂肪よりも体内の水分量や便の滞留によるものが多いと言われています。しかし、放置してしまうと脂肪に変わってしまうこともあります。
特に注意したいのは以下のようなケースです。
- 正月明けから2週間以上体重が戻らない
- むくみや食欲の増加が続く
- 基礎疾患(高血圧・糖尿病・脂質異常)がある
このような方は、内科的な視点での体調チェックが必要となる場合もあります。
正月太りの予防と解消法
では、どのように対策すればよいのでしょうか?以下のポイントを実践してみてください。
① 朝食を抜かない
「太ったから食べる量を減らそう」と朝食を抜く方がいますが、これは逆効果です。朝食を摂ることで、体内時計がリセットされ、代謝が促進されます。
おすすめは温かいスープやお粥、野菜・たんぱく質を含んだ軽めの朝食です。
② 軽い運動を再開する
年末年始の運動不足を解消するために、ウォーキングやストレッチを意識的に取り入れましょう。目安は1日20〜30分程度。室内でもできる運動でも構いません。
③ むくみ対策としての水分補給
寒い時期は水分摂取量が減りがちです。こまめに白湯やノンカフェインのお茶を摂ることで、老廃物の排出を促進できます。
④ 睡眠のリズムを整える
寝不足や夜更かしはホルモン分泌に影響します。毎日同じ時間に寝起きすることが、ホルモンバランスや自律神経の安定につながります。
⑤ 月経周期と体重の変化を記録する
月経前の体重増加は自然な現象でもあります。アプリなどを活用し、「体調・体重・気分の記録」をつけると、自分のリズムが把握でき、余計なストレスを減らすことができます。
正月太りをきっかけに、体の声に耳を傾けてみましょう
「正月太り」は誰にでも起こりうる自然な現象です。特に女性の場合は、ホルモンの影響もあり、体重が変動しやすい時期です。
大切なのは、「太ってしまった…」と落ち込むことではなく、生活リズムや体調を見直すきっかけにすることです。
当院では、生活習慣に関する相談や体重管理、月経や更年期に関するお悩みにも対応しております。特に40代以降の女性ではホルモンバランスの乱れから、体重が増えやすくなる傾向があるため、医療機関での定期的なチェックもおすすめです。
まとめ
- 正月太りは生活習慣の乱れ+ホルモンバランスの変化が関係している
- 女性は特に黄体期(生理前)と重なると体重が増えやすい
- 食事・運動・睡眠・水分補給など、日常生活の見直しがカギ
- 「太った=失敗」ではなく、体の変化に気づくチャンス
本記事が、皆さまの健康維持や生活習慣の見直しの一助となれば幸いです。
今後も週1〜2回のペースで健康に関する情報を発信していきます。気になるテーマやお悩みがあれば、当院までお気軽にご相談ください。
院長紹介
医療法人グッドライフグループ/グッドライフクリニック西町南
理事長/院長 野呂昇平(のろしょうへい)
旭川医科大学卒業
- 日本救急医学会 救急科専門医
- 日本産業衛生学会 産業衛生専攻医
- 日本脳神経外科学会 専門医
- 日本脳神経血管内治療学会 専門医
- 日本脳卒中学会 専門医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 日本医師会認定産業医
- 健康運動指導士
- JATEC インストラクター
- ICLS認定インストラクター

ご挨拶
グッドライフクリニック西町南の野呂昇平と申します。
脳神経外科医として多くの手術症例や研究を経て、救急科専門医として札幌孝仁会記念病院(旧北海道大野記念病院)で西区や手稲区を中心に救急症例を診てきました。
2021年8月に現在の西町南に生活習慣病や在宅医療を中心に行う「グッドライフクリニック西町南」を開業。
2024年4月より医療法人グッドライフグループを設立。同時にクリニックの拡張工事を行い、生活習慣病や肥満外来以外にも新たに一般内科や通所リハビリテーション機能を備えたクリニックとして体制を整えました。
当院の特徴
① 幅広い疾患への対応と札幌市でも少ない生活習慣病に特化した外来
外科医、救急医としての専門性を基盤にし、生活習慣病や緊急疾患に対する診療を数多く行ってきました。メディカルフィットネスを併設しており、運動と食事を中心に丁寧な外来診療を心掛けております。
電話かオンラインでの予約制のため、受付~会計まで30分以内を目標にスタッフ一同努力しております。
② 充実した在宅医療、自慢のスタッフ
当院では訪問診療だけではなく、訪問看護、訪問リハビリテーションを行っており、通院が困難な患者様に対して医療保険と介護保険を利用したサービスを提供しております。私自身も救急医として、通常の在宅医が困難な処置や急変時の対応を得意としております。
当院の在宅医療の最大の特徴は訪問リハビリテーションです。「脳卒中」「運動器」「心血管」を専門とする多くの理学療法士が所属しており、スタッフの自己研鑽によりほとんどが健康運動指導士や公認パーソナルトレーナーなどの資格を有しております。
③ 積極的な予防医学の実施
当院では一般的な健診はもちろんのこと、該当する方には、医師、保健師、管理栄養士による特定保健指導を行います。積極的支援の対象の方は、併設するメディカルフィットネスを利用し、運動食事プログラムを行います。
また産業医の活動の一環として、企業で生活習慣病を指摘された方の診察や保健指導、集団予防接種を積極的に行っております。
健康教育の普及のために地区センターへの講演会、健康運動教室も定期的に開催しております。
外来紹介
- 生活習慣病外来
- 肥満外来
- 小児肥満外来
- 睡眠時無呼吸外来
- 禁煙外来
- 頭痛外来
- アレルギー外来
- 各種ワクチン接種

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