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睡眠不足が肥満の原因に?成長期の子どもに必要な睡眠とは

「夜更かしばかりしている子どもが最近太ってきた気がする」

「スマホやゲームのせいで睡眠時間がどんどん短くなっている」

「子どもは睡眠が大事っていうけど、どれくらい寝たらいいの?」

こうした声をよく耳にします。特に近年、子どもたちの生活スタイルは大きく変化しており、就寝時間の遅れや睡眠の質の低下が問題視されています。

今回は札幌市西区のグッドライフクリニック西町南より、「睡眠不足が肥満とどう関係するのか?」「成長期の子どもに必要な睡眠とは?」をテーマに、医師の視点からわかりやすく解説いたします。ぜひ最後までご覧ください!

睡眠が子どもの健康に与える影響

まず大前提として、子どもにとっての睡眠は「心と体の成長に不可欠な時間」です。夜間に深い眠りについているとき、脳から成長ホルモンが分泌されます。これは、骨や筋肉の成長を促進するだけでなく、免疫力や情緒の安定にも関わっています。

睡眠中には以下のような大切な役割が果たされています

  • 成長ホルモンの分泌
  • 脳の情報整理と記憶の定着
  • 免疫機能の維持
  • 自律神経の調整

つまり、睡眠が不足すると、これらの機能が十分に発揮されなくなる可能性があります。

睡眠不足と肥満の関係

では、なぜ睡眠不足が肥満につながるのでしょうか?

実は、睡眠と「食欲」には深い関わりがあることが近年の研究で報告されています。特に注目されているのが、レプチンとグレリンというホルモンの働きです。

  • レプチン:満腹を感じさせるホルモン
  • グレリン:食欲を刺激するホルモン

睡眠が不足すると、レプチンが減少し、グレリンが増加します。つまり、「お腹が空いた」と感じやすくなり、食欲が増すことで、食事量が増える傾向がみられることがあります。

加えて、睡眠時間が短くなることで昼間の活動量が減り、エネルギーの消費量が少なくなります。体を動かさずに食事量が増えることで、エネルギーの過剰摂取=肥満のリスクにつながる可能性が考えられています。

成長期の子どもに必要な睡眠時間は?

年齢によって、必要とされる睡眠時間は異なります。一般的には以下のように考えられています。

年齢推奨される睡眠時間
小学生(6〜12歳)9〜12時間
中学生(13〜15歳)8〜10時間
高校生(16〜18歳)7〜9時間

ただし、個人差があるため「朝すっきり起きられるか」「日中に眠気を感じないか」などを目安にして調整することも大切です。

睡眠不足が引き起こすその他の問題

睡眠不足は肥満だけではなく、健康に影響を与える可能性も指摘されています。

1. 集中力・学習意欲の低下

睡眠中に記憶の整理や脳のリフレッシュが行われます。睡眠が足りないと、集中力が持続せず、学習効率が低下する原因になります。

2. 情緒不安定・イライラ

子どもは感情のコントロールがまだ未熟です。睡眠不足が続くと、情緒の安定を担う脳の機能がうまく働かなくなり、イライラしたり落ち込みやすくなることがあります。

3. 免疫力の低下

睡眠不足によって免疫機能が落ちると、風邪をひきやすくなったり、体調不良が長引くこともあります。

良質な睡眠を得るための生活習慣

では、どうすれば子どもの睡眠を改善できるのでしょうか? 以下のような取り組みを習慣づけることが大切です。

1. 毎日同じ時間に寝る・起きる

体内時計を整えることで、自然と眠くなるリズムができてきます。

2. 寝る前のスマホ・テレビを控える

スマートフォンやテレビなどのブルーライトは、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を抑えてしまいます。就寝の1時間前からはなるべく画面を見ないようにしましょう。

3. 寝室の環境を整える

暗く静かな寝室、適度な室温(夏は25~28℃、冬は18~22℃)が理想です。

4. 夕食後のカフェイン・糖分を控える

コーヒー、紅茶、コーラなどに含まれるカフェインは、眠気を妨げます。甘いものも血糖値の急激な変動を引き起こし、眠りを浅くしてしまう場合があります。

5. 日中にしっかり体を動かす

運動は体力を使い、夜に自然と眠気を感じるようにしてくれます。特に外遊びやスポーツを積極的に取り入れると良いでしょう。

まとめ ~睡眠は「食事」「運動」と並ぶ健康の柱~

今回のテーマ「睡眠不足が肥満の原因に?成長期の子どもに必要な睡眠とは」について、以下の3点を覚えておいてください。

  1. 睡眠不足はホルモンバランスを崩し、肥満のリスクを高める
  2. 成長期の子どもには年齢に応じた十分な睡眠が必要
  3. 睡眠習慣を整えることで、心と体の健康の一助となることがある

睡眠は大人にとっても重要ですが、特に成長期の子どもにとっては「体と心の土台」を作る大切な時間です。ご家庭でできることから少しずつ見直して、健やかな成長をサポートしていきましょう。

もし、お子さんの睡眠習慣や生活習慣に不安がある場合は、医療機関へお気軽にご相談ください。当院では、生活指導を含めた健診・相談を行っております。

今後も週2回のペースで、皆さまの健康に役立つ情報をお届けしてまいります。

院長紹介

医療法人グッドライフグループ/グッドライフクリニック西町南
理事長/院長 野呂昇平(のろしょうへい)

旭川医科大学卒業

  • 日本救急医学会 救急科専門医
  • 日本産業衛生学会 産業衛生専攻医
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本脳神経血管内治療学会 専門医
  • 日本脳卒中学会 専門医
  • 日本医師会認定健康スポーツ医
  • 日本医師会認定産業医
  • 健康運動指導士
  • JATEC インストラクター
  • ICLS認定インストラクター

ご挨拶

グッドライフクリニック西町南の野呂昇平と申します。
脳神経外科医として多くの手術症例や研究を経て、救急科専門医として札幌孝仁会記念病院(旧北海道大野記念病院)で西区や手稲区を中心に救急症例を診てきました。
2021年8月に現在の西町南に生活習慣病や在宅医療を中心に行う「グッドライフクリニック西町南」を開業。
2024年4月より医療法人グッドライフグループを設立。同時にクリニックの拡張工事を行い、生活習慣病や肥満外来以外にも新たに一般内科や通所リハビリテーション機能を備えたクリニックとして体制を整えました。

当院の特徴

① 幅広い疾患への対応と札幌市でも少ない生活習慣病に特化した外来

外科医、救急医としての専門性を基盤にし、生活習慣病や緊急疾患に対する診療を数多く行ってきました。メディカルフィットネスを併設しており、運動と食事を中心に丁寧な外来診療を心掛けております。
電話かオンラインでの予約制のため、受付~会計まで30分以内を目標にスタッフ一同努力しております。

② 充実した在宅医療、自慢のスタッフ

当院では訪問診療だけではなく、訪問看護、訪問リハビリテーションを行っており、通院が困難な患者様に対して医療保険と介護保険を利用したサービスを提供しております。私自身も救急医として、通常の在宅医が困難な処置や急変時の対応を得意としております。
当院の在宅医療の最大の特徴は訪問リハビリテーションです。「脳卒中」「運動器」「心血管」を専門とする多くの理学療法士が所属しており、スタッフの自己研鑽によりほとんどが健康運動指導士や公認パーソナルトレーナーなどの資格を有しております。

③ 積極的な予防医学の実施

当院では一般的な健診はもちろんのこと、該当する方には、医師、保健師、管理栄養士による特定保健指導を行います。積極的支援の対象の方は、併設するメディカルフィットネスを利用し、運動食事プログラムを行います。
また産業医の活動の一環として、企業で生活習慣病を指摘された方の診察や保健指導、集団予防接種を積極的に行っております。
健康教育の普及のために地区センターへの講演会、健康運動教室も定期的に開催しております。

外来紹介

  • 生活習慣病外来
  • 肥満外来
  • 小児肥満外来
  • 睡眠時無呼吸外来
  • 禁煙外来
  • 頭痛外来
  • アレルギー外来
  • 各種ワクチン接種

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