はじめに
朝起きても疲れが取れない
昼間に強い眠気を感じる
イビキがひどいと言われる
これらの症状がある方は、もしかすると睡眠時無呼吸症候群（SAS）の可能性があります（SASは「サス」と読みます）
SASは単なる睡眠の問題ではなく、高血圧や動脈硬化、心疾患のリスクを高める危険な病気です。しかし、適切な治療を受けることで改善が可能です。
今回は札幌市西区のグッドライフクリニック西町南より「睡眠時無呼吸症候群（SAS）とは？原因・症状・検査・治療まで徹底解説！」をテーマにお届けしていきます。特に、運送業・タクシー運転手の方にとっては、居眠り運転を防ぐためにも重要な内容です。ぜひ最後までお読みください。
睡眠時無呼吸症候群（SAS）とは
SASとは、睡眠中に何度も呼吸が止まる（無呼吸）または弱くなる（低呼吸）ことで、十分な酸素を取り込めなくなる病気です。
睡眠時無呼吸の種類
SASには主に以下の2種類があります。
- 閉塞性睡眠時無呼吸（OSA）：最も多いタイプで、気道が狭くなることで無呼吸が発生します。
- 中枢性睡眠時無呼吸（CSA）：脳の呼吸中枢が正常に働かず、呼吸が止まるタイプです。
特に肥満の方はOSAになりやすいため注意が必要です。実際に当院の肥満外来を通院している方の90％以上はCSAの患者さんとなります。
睡眠時無呼吸の原因
- 肥満
首周りの脂肪が気道を狭くすることで無呼吸が起こりやすくなります。 - 骨格の影響
顎が小さい、扁桃腺が大きい、舌が厚いなどの解剖学的要因も原因になります。 - 加齢
加齢により筋肉が衰えると、気道が塞がりやすくなります。 - 飲酒・喫煙
アルコールは筋肉を弛緩させ、気道閉塞を助長します。喫煙は気道の炎症を引き起こします。 - 遺伝
家族にSASの人がいると、発症リスクが高まります。
睡眠時無呼吸の症状
以下のような症状がある方は要注意です。
睡眠時無呼吸の検査方法
. 簡易検査（在宅検査）
自宅で行える検査で、センサーを装着し睡眠中の呼吸状態を記録します。
・終夜睡眠ポリグラフ検査（PSG）
当院では入院せずに行うことができます。自宅に専用の機器を送ります。睡眠前に装着し、睡眠中の脳波や酸素飽和度などを測定し、翌日機器を業者に送り解析を行います。重症度の診断に有効です。
札幌市内で睡眠時無呼吸の検査を検討されている方や札幌市外の遠方の方も対応可能です。お気軽にご相談下さい。
睡眠時無呼吸の治療法
●CPAP（シーパップ）療法
SASの治療法の中でもCPAP療法は多くの患者に有効とされており、鼻に装着したマスクから気道に空気を送り込み、無呼吸を防ぐ方法です。
●マウスピース（口腔内装置）
軽症の方にはマウスピースを装着し、気道を広げる治療も有効です。
●減量
体重を5～10％減らすだけで症状が改善するケースが多いです。
●手術
扁桃腺の肥大や鼻中隔湾曲が原因の場合、手術で気道を広げることも検討されます。
睡眠時無呼吸と運転・仕事への影響
⚠居眠り運転のリスク
SASの人は、交通事故を起こすリスクが約7倍に増加すると言われています。
⚠業務パフォーマンスの低下
集中力の低下によるミス、作業効率の低下が問題となります。
⚠健康への悪影響
・心筋梗塞や脳卒中のリスク増加
・高血圧
・糖尿病の悪化
まとめ
睡眠時無呼吸症候群は、放置すると健康や仕事に大きな影響を与えますが、適切な治療で改善が可能です。
「最近、昼間の眠気がひどい」「家族にいびきを指摘された」
このような症状がある方は、ぜひ一度簡易検査を受けることをおすすめします。札幌市でSASの検査をお考えの方は、当院までお気軽にご相談ください。
【当院について】
当院は患者さんの内科的治療はもちろんのこと、病気にならないようにする、処方だけに頼らない「予防医学」に注力したクリニックです。
併設したメディカルフィットネスジムと協力して、診察以外の時間も患者さん、利用者さんに付き添い、日常生活に溶け込んだ医療を提供します。
〜外来紹介〜
・生活習慣病外来
・肥満外来
・睡眠時無呼吸外来
・禁煙外来
・頭痛外来
・アレルギー外来
・各種ワクチン接種
【医師紹介】 野呂 昇平
【各種資格】
・救急科専門医
・産業衛生専攻医
・脳神経外科専門医
・脳卒中専門医
・脳血管内治療専門医
・日本医師会認定健康スポーツ医
・産業医
・健康運動指導士
・公認パーソナルトレーナー（NSCA-CSCS/CPT）
〜予約について〜
当クリニックは完全予約制です。下記ボタンより予約可能となっております。
コメント