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高血圧は早期管理が重要!医師が徹底解説【血圧140/90mmHg以上の方は是非ご覧ください】

はじめに

健康診断でいつも高血圧と言われるが、体調は問題ないし大丈夫

親戚に脳卒中で倒れた人がいるので自分の血圧が心配になった

このように感じている方はいませんか?
本記事では、なぜ高血圧を放置してはいけないのか、そしてどのように管理すれば良いのかを、医師の視点から詳しく解説します。また、なぜ症状もないのに高血圧治療を始めなければいけないのか、普段の生活に役立つ情報をまとめたのでぜひご覧ください!

どれくらい高いと高血圧なのか

血圧が140/90mmHg以上の状態が続くと、心臓病や脳卒中などのリスクが大幅に上昇します。日本では約4,300万人が高血圧と推定されており、自覚症状がないまま進行する「サイレントキラー」とも呼ばれています。

 血圧が140/90mmHg以上の場合、高血圧と呼びます。

高い方の血圧を「収縮期血圧」
低い方の血圧を「拡張期血圧」といいます。
これは心臓がポンプの機能を持っているため、心臓が収縮した際に全身に血液が流れ、体中の血管の壁に強い圧がかかるため、一番高くなります。一方、拡張期血圧は心臓が次の収縮期に備えて血液を溜めこむため十分に拡張する必要があります。この時、全身に血液は流れていますが血管壁には強い圧はかかっておらず、低い血圧となります。

最近協会けんぽの健康診断では血圧160/100mmHg以上の場合、受診勧奨とする基準に変更となりました。これは「160/100mmHgを超えていなければ受診しなくてもいいんだ」というわけではございません。収縮期血圧が140-160mmHg、拡張期血圧が90-100mmHgの人は、血圧が高いので低くするための努力をする必要があります!
血圧計で毎日血圧を測定し、血圧が低くなるための努力(減塩、運動、十分な睡眠など)をして、1か月経っても高いままなら医療機関へ受診しましょう!

健康診断の時点で160/100mmHg以上の場合、健康診断の受診勧奨基準に該当するため、医療機関への相談を検討しましょう。

厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトより抜粋

高血圧が引き起こす主な病気

高血圧は血管や心臓に大きな負担をかけ、さまざまな病気を引き起こします。特に注意すべきなのは以下の病気です。

脳卒中(脳梗塞・脳出血)

血圧が高いと脳の血管にダメージが蓄積し、脳梗塞(血管が詰まる)や脳出血(血管が破れる)を引き起こします。脳卒中の約60%は高血圧が原因と言われています。

心筋梗塞・狭心症

高血圧が続くと、心臓の血管(冠動脈)が狭くなり、血流が悪化します。その結果、心筋梗塞(血管の詰まり)や狭心症(血流不足による胸の痛み)が発生しやすくなります。

腎臓病(慢性腎不全)

腎臓は血液をろ過する役割を持っていますが、高血圧の影響で腎臓の血管が損傷し、腎機能が低下します。最悪の場合、人工透析が必要になることもあります。

高血圧を早めに管理すべき理由

「今は特に症状がないから大丈夫」と思っていませんか?実は、高血圧を放置すると将来的に健康リスクが高まる可能性があります

① 自覚症状がないまま進行する

高血圧の多くは無症状ですが、ある日突然、脳卒中や心筋梗塞が起こるケースが非常に多いです。症状が出た時にはすでに手遅れになっていることも少なくありません。

② 血管の老化が加速する

血圧が高いと血管に常に圧力がかかり、動脈硬化(血管が硬くなる状態)が急速に進行します。その結果、血管が破れたり詰まったりしやすくなります。

③ 医療費の負担が増える

高血圧を放置すると、脳卒中や心筋梗塞などで入院・手術が必要になり、治療費が数十万円から数百万円かかることもあります。早めの対策を取ることで、将来的な医療費の負担を抑えることができます。

高血圧を改善するための生活習慣

高血圧の管理は薬だけではなく、生活習慣の改善が重要です。以下のポイントを意識しましょう。

塩分を控える(1日6g未満が理想)

塩分の摂りすぎは高血圧の大きな原因です。和食や加工食品には意外と多くの塩分が含まれているため、味噌汁や漬物、ラーメンのスープなどは控えめにしましょう。

適度な運動をする

ウォーキングや軽いジョギングなど、週に3〜5回、30分程度の運動を習慣にすると、血圧が下がりやすくなります。

ストレスをためない

ストレスが多いと交感神経が活性化し、血圧が上がりやすくなります。リラックスできる時間を作り、深呼吸や趣味の時間を確保しましょう。

禁煙・節酒を心がける

タバコは血管を収縮させ、血圧をさらに悪化させます。また、お酒の飲み過ぎも高血圧の原因になるため、1日1杯程度に抑えることが望ましいです。

十分な睡眠をとる

睡眠不足によって疲労が蓄積し、血圧は高くなります。また自律神経の異常をきたすことで交感神経が優位になり、血圧が高くなる原因となります。ストレスも溜まりやすく、過食になることも原因です。疲れているときこそ、睡眠をとるための時間を確保しましょう!

※仕事が忙しすぎて会社が回らない、時間外労働が80時間を超えているなどの相談を受けることがあります。
過労により生活習慣病は悪くなり、脳卒中や心筋梗塞を発症することがあります。長時間労働が続くと生活習慣病のリスクが懸念されます。働く環境を整えることも健康管理に必要です。

すぐにできる高血圧のセルフチェック

「自分は大丈夫」と思っている方も、一度セルフチェックをしてみましょう。

  • 朝起きたときに頭痛やめまいを感じる
  • 最近、動悸や息切れが増えた
  • 健康診断で血圧が140/90mmHg以上と言われた
  • 家族に高血圧の人が多い

上記の項目に複数当てはまる場合、高血圧のリスクが高まる可能性があります。気になる場合には医療機関に相談を検討しましょう。

まとめ:高血圧は早めの管理が重要!

高血圧は自覚症状がなくても、放置すると重大な病気を引き起こす危険な状態です。
脳卒中・心筋梗塞・腎臓病のリスクが上昇
血管の老化を早め、将来的な医療費も増大
生活習慣の改善で予防・管理が可能!

今からできる対策を始めて、健康な生活を維持しましょう。毎日の血圧チェックと、適切な生活習慣の見直しが長寿のカギです!

【当院について】

当院は患者さんの内科的治療はもちろんのこと、病気にならないようにする、処方だけに頼らない「予防医学」に注力したクリニックです。
併設したメディカルフィットネスジムと協力して、診察以外の時間も患者さん、利用者さんに付き添い、日常生活に溶け込んだ医療を提供します。

〜外来紹介〜
・生活習慣病外来
・肥満外来
・睡眠時無呼吸外来
・禁煙外来
・頭痛外来
・アレルギー外来
・各種ワクチン接種

【医師紹介】 野呂 昇平  

【各種資格】
・救急科専門医
・産業衛生専攻医
・脳神経外科専門医
・脳卒中専門医
・脳血管内治療専門医
・日本医師会認定健康スポーツ医
・産業医
・健康運動指導士
・公認パーソナルトレーナー(NSCA-CSCS/CPT)

〜予約について〜

当クリニックは完全予約制です。下記ボタンより予約可能となっております。

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