「今年はもうインフルエンザが流行しているって本当？」
「コロナと違ってあまり話題になってないけど、何か対策すべき？」
こんにちは。札幌市西区にあるグッドライフクリニック西町南です。
2025年10月現在、例年よりも早くインフルエンザA型の感染が北海道内でも増加傾向にあります。気温の低下とともに、これからさらに流行が加速すると予想されるため、感染予防と早期対応が非常に重要となります。
今回は「2025年度インフルエンザの現状と対策」について、基本的な知識とともにご紹介します。
目次
なぜ今年は早い？インフルエンザの流行傾向
例年、インフルエンザの流行は11月下旬〜3月頃が中心となりますが、2025年は9月末頃から徐々に患者数が増加しています。背景には以下の要因があると考えられます。
- 新型コロナの感染対策が緩和され、マスク・手洗いなどの意識が下がった
- 海外渡航や旅行が活発になり、ウイルスの持ち込みが増えた
- 今年のインフルエンザワクチン株と流行株のマッチ率がやや低い可能性
特に小学校や保育園での集団感染が報告されており、今後は高齢者や基礎疾患のある方への感染拡大が懸念されます。
インフルエンザと新型コロナ、どう見分ける？
インフルエンザと新型コロナウイルス感染症（COVID-19）は、症状だけでは区別がつきにくい感染症です。主な症状は以下の通りです。
| 症状 | インフルエンザ | 新型コロナ |
| 発熱 | 急激に高熱（38℃以上） | 37.5℃前後が多いが高熱の場合も |
| 倦怠感 | 強い | 中等度 |
| 関節痛・筋肉痛 | あり | 少ない |
| 咽頭痛 | 比較的軽度 | 強いことが多い |
| 胃腸症状 | 吐き気、下痢などがあることも | 特にオミクロン株では頻繁に見られる |
| 味覚・嗅覚障害 | 少ない | 特徴的な症状（特に以前の株） |
発熱、咳、喉の痛みなどがある場合は、インフルエンザとコロナの同時検査を推奨します。当院でも「IDNOW」という機器を使用して、15分以内に結果が出る検査を実施しています。
インフルエンザワクチン接種は「早め」が肝心！
2025年度のインフルエンザワクチンは、すでに各医療機関で接種が始まっています。例年と比べて流行が早いため、10月中の接種が望ましいです。
接種対象者（推奨）
- 65歳以上の高齢者
- 心臓・呼吸器・腎臓などの持病がある方
- 妊娠中の方
- 小児（特に乳幼児）
- 医療従事者や介護職の方
- 学校・保育施設に通う児童・生徒
インフルエンザワクチンは接種から効果が出るまでに2週間前後かかるため、流行が始まる前に受けることが重要です。
自宅でできる感染予防対策
以下の感染対策をしっかり行うことで、インフルエンザの予防につながります。
1. 手洗い・手指消毒の徹底
アルコール消毒または石けんと流水で30秒以上洗いましょう。
2. マスクの着用
特に人混みや交通機関、学校・職場では着用が効果的です。
3. 室内の換気
冬は寒くてもこまめな換気が必要です。1時間に1回、5分程度の換気が目安です。
4. 加湿と適切な温度管理
ウイルスは乾燥した環境で活発になるため、**湿度は50～60％**を保ちましょう。
5. 十分な睡眠と栄養
免疫力を維持するためにも、バランスの良い食事と十分な睡眠を心がけましょう。
発熱した時は慌てず行動を
もしも発熱した場合は、以下のような対応をおすすめします。
- 自宅にある抗原検査キットで確認
- 市販薬で様子を見るのは発熱後すぐは避ける
- 発熱から半日～1日程度経過してから検査をすると精度が上がります
- インフルエンザとコロナ両方の検査を受ける
- オンライン予約などを活用して受診する（当院でも対応しています）
当院での対応について
グッドライフクリニック西町南では、発熱外来を完全予約制で実施しております。通常の患者様と動線を分けて診療しておりますので、安心してご来院ください。
- オンライン予約対応
- 15分以内のインフル・コロナ同時検査可
- 抗ウイルス薬の処方も可能（医師の判断による）
まとめ：早めの対策がカギ！
インフルエンザは「予防ができる感染症」です。2025年は例年より流行が早く、感染者も増加傾向です。今一度、予防接種と感染対策を見直し、体調に異変があれば早めの行動を心がけましょう。
特にご高齢の方や基礎疾患のある方は、感染すると重症化しやすいため、ワクチン接種と早期診断・治療がとても重要です。
当院では、地域の皆様が安心して冬を過ごせるよう、今後も情報発信とサポートを続けてまいります。
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