目次
はじめに
💭「最近眠っても疲れが取れない…」
💭「いびきがひどいと言われた」
💭「昼間に眠気が強くて仕事に集中できない」
このような症状がある方は、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の可能性があります。
中でも、無呼吸の回数が多く日常生活に影響を及ぼす「中等症~重症」と診断された場合、多くの方に治療として勧められるのが「CPAP(シーパップ)療法」です。
今回は、札幌市西区のグッドライフクリニック西町南より「CPAPを始める前に知っておきたい5つのポイント」をテーマにお届けします。治療を前向きに始めるために、ぜひ参考にしてください。
CPAPとは?どんな治療なのかを理解しよう
CPAPとは「Continuous Positive Airway Pressure(持続陽圧呼吸療法)」の略で、睡眠中に専用の機械(CPAP装置)を使い、鼻に装着したマスクから空気を送り続けることで気道を広げ、無呼吸や低呼吸を防ぐ治療法です。
この治療は、特に閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSA)に対して有効です。OSAは、睡眠中に喉や舌の筋肉が緩むことで気道がふさがり、呼吸が止まってしまう病態で、以下のような症状が見られます
- 大きないびき
- 睡眠中の呼吸停止
- 日中の強い眠気
- 起床時の頭痛や倦怠感
CPAPを用いることで、気道が常に開いた状態に保たれるため、これらの症状が改善され、睡眠の質が大きく向上します。
保険適用になるためには検査が必要です
「いきなりCPAPを始められるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、CPAP療法は保険適用となるためには条件があります。まず、【睡眠時無呼吸症候群】と診断されるためには、睡眠検査が必要です。
一般的な検査
簡易検査(自宅で実施可能)
呼吸の回数や酸素濃度を計測し、無呼吸指数(AHI)を算出
精密検査(終夜ポリソムノグラフィー)
病院で1泊して行い、脳波・呼吸・筋電図などを詳細に評価
保険適用には、睡眠検査の結果は症状など一定の基準を満たす必要があります。
当院でも、簡易検査から専門機関との連携による精密検査まで対応しておりますので、気になる方はご相談ください。
実際にどんな機械?毎日つけるのが大変そう…
CPAP療法と聞くと、「寝ている間に機械を装着するなんて不便そう」と不安になる方もいらっしゃいます。しかし、実際に使い始めた方の多くが「思ったよりも快適」と感じており、治療の継続率も高くなっています。
CPAP装置の特徴
- 本体はコンパクト(手のひらサイズのものも)
- 静音性が高く、睡眠の邪魔になりにくい
- マスクは鼻に装着するタイプが主流(フルフェイスもあり)
- 加湿器付きで冬場の乾燥対策に役立つことも
最初の数日は少し根気が必要ですが、慣れてくるとむしろCPAPがないと寝られないという方もいらっしゃいます。
CPAP治療がうまくいく人・いかない人の特徴
CPAP治療が「合う人」と「合わない人」がいます。その違いを知っておくと、導入の際に前向きに取り組むことができます。
うまくいく人
- 無呼吸による眠気や疲労感が強く、治療効果を実感しやすい
- 毎日同じ時間に寝る習慣がある
- 睡眠時間を6時間以上確保できている
- 家族やパートナーの理解がある
うまくいかないことがある人
- CPAP装置に対して強い抵抗感がある
- 不規則な生活で、睡眠時間が確保しにくい
- 鼻づまりなどでマスクの装着がつらい
- 無呼吸の自覚が少なく、治療の必要性を感じにくい
もし治療がうまくいかない場合は、マスクの種類や装置の設定を変更することで快適性を向上させることも可能です。当院では、必要に応じて機器の見直しや専門医への紹介も行っておりますので、安心してご相談ください。
CPAP治療を受けるか悩んでいる方へ
睡眠時無呼吸症候群は、見過ごされがちですが重大な病気の引き金になります。CPAP治療はその症状を大きく改善し、「朝すっきり起きられる」「日中の集中力が戻った」という声も多く聞かれます。
「CPAP=面倒な治療」と思わず、まずは一度睡眠検査を受けてみることが大切です。
当院では、睡眠時無呼吸の検査からCPAP導入・継続フォローまで一貫して対応しております。ご自身のいびきや眠気が気になる方、ご家族に指摘されたことがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
院長紹介
医療法人グッドライフグループ/グッドライフクリニック西町南
理事長/院長 野呂昇平(のろしょうへい)
旭川医科大学卒業
- 日本救急医学会 救急科専門医
- 日本産業衛生学会 産業衛生専攻医
- 日本脳神経外科学会 専門医
- 日本脳神経血管内治療学会 専門医
- 日本脳卒中学会 専門医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 日本医師会認定産業医
- 健康運動指導士
- JATEC インストラクター
- ICLS認定インストラクター

ご挨拶
グッドライフクリニック西町南の野呂昇平と申します。
脳神経外科医として多くの手術症例や研究を経て、救急科専門医として札幌孝仁会記念病院(旧北海道大野記念病院)で西区や手稲区を中心に救急症例を診てきました。
2021年8月に現在の西町南に生活習慣病や在宅医療を中心に行う「グッドライフクリニック西町南」を開業。
2024年4月より医療法人グッドライフグループを設立。同時にクリニックの拡張工事を行い、生活習慣病や肥満外来以外にも新たに一般内科や通所リハビリテーション機能を備えたクリニックとして体制を整えました。
当院の特徴
① 幅広い疾患への対応と札幌市でも少ない生活習慣病に特化した外来
外科医、救急医としての専門性を基盤にし、生活習慣病や緊急疾患に対する診療を数多く行ってきました。メディカルフィットネスを併設しており、運動と食事を中心に丁寧な外来診療を心掛けております。
電話かオンラインでの予約制のため、受付~会計まで30分以内を目標にスタッフ一同努力しております。
② 充実した在宅医療、自慢のスタッフ
当院では訪問診療だけではなく、訪問看護、訪問リハビリテーションを行っており、通院が困難な患者様に対して医療保険と介護保険を利用したサービスを提供しております。私自身も救急医として、通常の在宅医が困難な処置や急変時の対応を得意としております。
当院の在宅医療の最大の特徴は訪問リハビリテーションです。「脳卒中」「運動器」「心血管」を専門とする多くの理学療法士が所属しており、スタッフの自己研鑽によりほとんどが健康運動指導士や公認パーソナルトレーナーなどの資格を有しております。
③ 積極的な予防医学の実施
当院では一般的な健診はもちろんのこと、該当する方には、医師、保健師、管理栄養士による特定保健指導を行います。積極的支援の対象の方は、併設するメディカルフィットネスを利用し、運動食事プログラムを行います。
また産業医の活動の一環として、企業で生活習慣病を指摘された方の診察や保健指導、集団予防接種を積極的に行っております。
健康教育の普及のために地区センターへの講演会、健康運動教室も定期的に開催しております。
外来紹介
- 生活習慣病外来
- 肥満外来
- 小児肥満外来
- 睡眠時無呼吸外来
- 禁煙外来
- 頭痛外来
- アレルギー外来
- 各種ワクチン接種

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