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新しい片頭痛治療薬「ナルティーク」が登場

 日本では片頭痛の有病率は約8.4%とされ、推計で約840万人が片頭痛を有すると報告されています。片頭痛は単なる「頭痛」ではなく、日常生活や仕事に支障をきたすことも少なくありません。日本頭痛学会の資料でも、片頭痛のある方の多くが生活への支障を感じていることが示されています。

近年は片頭痛治療が進歩しており、これまでの鎮痛薬やトリプタン製剤に加えて、片頭痛の病態に関わるCGRPに着目した治療薬が使われるようになってきました。2025年には、経口CGRP受容体拮抗薬である「ナルティークOD錠75mg」が日本で承認され、薬価収載・発売されています。ナルティークの有効成分はリメゲパントで、片頭痛発作の急性期治療だけでなく、発症抑制にも適応をもつ点が特徴です。

片頭痛とは

片頭痛では、ズキズキする拍動性の痛み、吐き気、光や音への過敏さなどがみられます。人によっては片側の頭痛として感じられ、体を動かすことで悪化することもあります。発作は数時間から数日続くことがあり、十分な休養が取れない、仕事や家事が進まないなど、生活の質に大きく影響することがあります。こうした頭痛が繰り返される場合は、自己判断で市販薬だけに頼り続けず、診断を受けることが大切です。

これまでの片頭痛治療

片頭痛治療は、大きく「発作が起きた時の治療」「発作を起こりにくくする予防治療」に分けられます。発作時には、NSAIDsやアセトアミノフェン、トリプタン製剤などが用いられます。予防治療では、従来から使われてきた内服薬に加えて、近年はCGRP関連薬も選択肢になっています。

一方で、従来薬では十分な効果が得られない方や、副作用が気になる方、基礎疾患のため使いにくい方もいます。そのため、片頭痛の頻度や症状、持病、これまでの治療歴に応じて、薬を選び分けることが重要です。

ナルティークとはどのような薬か

ナルティークは、CGRP受容体を阻害する経口薬です。CGRPは片頭痛の発症に関与する物質の一つで、血管周囲や神経の炎症、痛みの伝達に関わると考えられています。ナルティークはこのCGRP受容体に作用することで、片頭痛発作の急性期治療と発症抑制の両方に用いられます。日本では2025年9月19日に承認され、11月12日に薬価収載、12月16日に発売されました。

用法は、急性期治療では片頭痛発作時に75mgを1回内服、発症抑制では75mgを隔日で内服します。片頭痛と確定診断された方に対して使用する薬であり、予防目的では、月に複数回の発作があることや慢性片頭痛であること、非薬物療法や急性期治療を行っても日常生活に支障があることなどを確認したうえで適用が検討されます。

ナルティークの特徴

ナルティークの特徴の一つは、急性期治療と発症抑制の両方に適応をもつ経口薬であることです。これまでの片頭痛治療では、「発作時の薬」「予防の薬」が別であることが一般的でしたが、ナルティークは両方の位置づけをもっています。

また、トリプタン製剤は血管収縮作用を介して働く一方、ナルティークはCGRP受容体拮抗薬であり、添付文書上も血管収縮を主作用とする薬ではありません。したがって、トリプタンが使いにくい方で新たな選択肢になる可能性があります。ただし、どの薬が適しているかは、頭痛のタイプや既往歴、併用薬を確認したうえで医師が判断します。

臨床試験では、急性期治療において投与2時間後の頭痛消失や、片頭痛に伴う最も煩わしい症状の消失で、プラセボに対する有意差が示されました。発症抑制でも、1か月あたりの平均片頭痛日数の減少が報告されています。ただし、すべての方に同じ効果が得られるわけではなく、効果や副作用には個人差があります。

気になる薬価

ナルティークOD錠75mgの薬価は、1錠2,923.20円です。3割負担の場合、薬剤費の自己負担分は単純計算で1錠あたり約877円となりますが、実際の支払い額は診察料や処方料、調剤料などによって変わります。急性期治療として使用する場合は発作時のみの内服ですが、発症抑制として使用する場合は隔日投与となるため、費用面も含めて治療方針を相談することが大切です。

このような方は治療の相談を

片頭痛で医療機関への相談を考えたいのは、たとえば次のような場合です。
・市販薬を使っても十分に改善しない。
・月に何回も頭痛発作がある。
・吐き気や光・音過敏のため日常生活に支障がある。
・これまでの治療薬が合わなかった。
・頭痛の頻度が増えてきた。

特に、頭痛の回数が多い方では、薬の使い過ぎによる頭痛が問題になることもあります。頭痛が続く場合は、片頭痛以外の病気が隠れていないかを含めて評価することが重要です。

片頭痛は我慢し続けないことが大切です

片頭痛は「体質だから仕方ない」と考えられがちですが、現在は治療の選択肢が増えています。生活リズムの見直し、睡眠の確保、誘因の把握、急性期治療、必要に応じた予防治療を組み合わせることで、症状の軽減が期待できる場合があります。頭痛のために生活へ支障が出ている場合は、一度医療機関で相談してみることが大切です。

まとめ

ナルティークは、2025年に日本で承認・発売された経口CGRP受容体拮抗薬で、片頭痛発作の急性期治療と発症抑制の両方に適応をもつ新しい治療選択肢です。薬価は1錠2,923.20円で、保険診療での自己負担額は負担割合によって異なります。片頭痛の治療は、症状の程度や頻度、持病、これまでの治療歴によって適した方法が変わるため、自己判断ではなく医師と相談しながら進めることが重要です。

グッドライフクリニック西町南では、頭痛症状のご相談や、生活習慣病を含めた全身管理を行っています。頭痛が続く方、市販薬では対応しきれない方、治療の選択肢について知りたい方は、診察時にご相談ください。

 

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