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処方された薬はずっと飲まないといけないのか?医師が教える服薬のポイント

はじめに

今回処方された薬はいつかやめることができますか

処方された薬はやめることができないと言われたのですが本当ですか?

毎日患者さんに処方を開始した際に必ずと言っていいほど聞かれます。私の肌感覚ですが、80%以上の人が、医療機関から初めて定期処方を受ける際に言うフレーズです。
今回は札幌市西区のグッドライフクリニック西町南より「処方された薬はずっと飲まないといけないのか?医師が教える服薬のポイント」をテーマにお届けしていきます。
薬を飲まなければいけない必要性、やめることができるケースを理解することで特に生活習慣病の治療はうまくいきます。ぜひ最後までお読みください。

薬の役割と服薬の重要性

薬が果たす基本的な役割

病状の改善・管理
薬は症状の緩和、病気の進行抑制、または原因そのものの治療を目的として処方されます。

再発予防
一部の病気では、再発防止のために長期間の服薬が必要となる場合があります。

薬は色々な役割を持っており、医師は患者の症状、状態に応じて適切な処方を行わなければなりません。そのため、必ず医師から内服の必要性、代表的な副作用について確認する必要があります。


なぜ服薬が重要なのか

治療効果の最大化
医師が処方する薬は、患者ごとの症状や病状に合わせて最適な治療効果を狙っています。

安全性の確保
正しい期間・方法で薬を服用することで、副作用やリスクを最小限に抑えることができます。

服薬期間を決定する要因

服薬期間は以下のような複数の要因によって決まります

病気の種類と状態

慢性疾患の場合
高血圧、糖尿病、うつ病などの慢性疾患では、症状管理や再発防止のために長期または生涯の服薬が必要なケースが多いです。

急性疾患の場合
感染症や一過性の症状では、治療が完了すると薬の服用を中止できる場合があります。


薬の特性

薬の効果持続期間
一部の薬は、一定期間継続することで効果が発揮され、治療完了後に中止できる設計になっています。

副作用と耐性の問題
長期服用により副作用が出る可能性がある場合、定期的な見直しが必要です。


個々の体質・生活習慣

患者ごとの反応
薬に対する効果や副作用の感じ方は個人差があるため、医師は定期的な診察を通じて服薬計画を見直します。

副作用と耐性の問題生活環境と治療の継続性
日常生活の中で治療を継続できるかどうかも、服薬期間の判断に影響を与えます。

悪玉コレステロール(LDL)が高い方に最も処方する『スタチン』と呼ばれる薬について

●スタチンとは

アトルバスタチンやロスバスタチンなどの種類があり、多くの医師が第一選択として処方します。
1日1回の服用で悪玉コレステロール(LDL)の低下が期待できますが、効果には個人差があります。

●副作用と確認方法

代表的な副作用として、『横紋筋融解症』があります。
服用後の症状の確認定期的な採血によってチェックできます。

●薬をずっと飲み続けないといけないのか?

多くの患者さんがこの疑問を抱きますが、「自分の努力次第です」とお伝えしています。
LDLが高い方の多くは、食生活や運動習慣に問題があり、生活習慣を改善することで薬を減量・中止できる可能性があります。

●生活習慣改善の重要性

内服を希望しない場合には、まず3か月間の生活習慣を試み、その後の採血で効果を確認します。改善がなければ長期間の生活習慣の見直しが必要になります。ただし、年齢・性別・遺伝的要因によりLDLが下がりにくい方もいます。一方で、努力によって改善できた肩には継続できるようアドバイスを行います。

●内服の減量・中止について

スタチンを内服しながら 医師の指導のもとで生活習慣を改善 すると、 6〜12か月後に減量や中止を検討できる場合 があります。具体的には、

  1. 内服を中断し、1か月後に採血 を実施
  2. LDLの状態を確認し、3つの選択肢を提示
    ①LDLが基準値内→そのまま中断し、内服終了
    ②LDLが少し高い→半量で再開
    ③LDLが大幅に上昇→以前の量に戻す

また、「何キログラム落とせばどれくらいLDLが下がるか」を伝えることで、生活改善のモチベーションにつなげます。

●かかりつけ医との相談を

当院へ転院された患者さんの中には、「前の医師は薬を出すだけで、減らす方法を相談すると一蹴された」という声をよく聞きます。薬の継続や減量について不安がある場合は、 かかりつけ医に相談することをおすすめします

LDLコレステロールを適正に保つことは 心筋梗塞や脳卒中のリスクを下げる ために重要です。疑問がある場合は、遠慮なく相談しましょう。

長期服用が必要なケースと短期服用で済むケース

長期または生涯服用が推奨されるケース

長期または生涯服用が推奨されるケース

  • 慢性疾患
    高血圧、糖尿病、心臓病などの慢性疾患では、症状の管理や合併症の予防のために長期的な服薬が必要です。
  • 精神疾患
    統合失調症や双極性障害など、一部の精神疾患では再発防止の観点から長期間の薬物治療が行われます。

短期間で治療可能なケース

  • 急性感染症
    抗生物質など、治療が短期間で完了するもの。医師の指示通りに服用し、決められた期間が終了すれば中止可能です。
  • 一過性の症状
    アレルギーや一時的な痛みには、症状が改善すれば服薬を中止できることが多いです。

服薬中止のタイミングと注意点

  • 医師との相談が必須
    自己判断で服薬を中止することはリスクが高いため、必ず医師と相談してから決定してください。
  • 徐々に減薬する方法
    薬によっては急に中止すると離脱症状が出る場合があるため、医師の指示に従い徐々に量を減らすことが一般的です。

薬の副作用とリスク管理

副作用の可能性

  • 短期的な副作用
    服薬開始直後は、吐き気、頭痛、めまいなど一時的な副作用が現れることがあります。
  • 長期的な副作用
    長期間の服用により、内臓への負担や代謝への影響が出ることもあるため、定期的な健康診断が推奨されます。

リスク管理のためのポイント

  • 定期検診・診察の実施
    定期的な診察で副作用の有無や薬の効果を確認し、必要に応じた服薬計画の見直しが行われます
  • 薬局や医療機関との連携
    薬の情報提供や相談窓口を利用することで、正しい服薬方法や副作用対策を学ぶことができます。

医師とのコミュニケーションの重要性

なぜ医師との連絡が欠かせないのか

  • 治療計画の個別最適化

    各患者の病状や体質に合わせた治療計画は、医師との密なコミュニケーションのもとに成り立っています。
  • 薬の変更や中止の判断

    症状の改善や副作用の出現に応じて、服薬の中止や変更を適切に判断するためには、医師との相談が不可欠です。

効果的なコミュニケーションのためのアドバイス

  • 疑問や不安は積極的に相談

    「ずっと飲む必要があるのか」「副作用が心配」といった疑問は遠慮せずに質問しましょう。
  • 定期的なフォローアップ

    治療が進む中で、症状や体調の変化について定期的に医師に報告し、最適な治療を維持することが大切です。

よくある質問(FAQ)

薬を自己判断で中止しても大丈夫ですか?

いいえ、自己判断での服薬中止は危険です。必ず医師に相談してから中止や変更を検討してください。

長期服用が必要な病気とはどのようなものですか?

高血圧、糖尿病、心臓病、精神疾患など、慢性疾患の場合は長期または生涯の服薬が必要となることが多いです。

長期服用が必要な病気とはどのようなものですか?

高血圧、糖尿病、心臓病、精神疾患など、慢性疾患の場合は長期または生涯の服薬が必要となることが多いです。

服薬中に副作用が出た場合、どうすればよいですか?

副作用が疑われる場合は、直ちに医師に相談し、必要に応じた対策や薬の調整を受けることが重要です。

薬の服用期間はどのように決まるのですか?

病状の種類、薬の特性、個々の体質や生活習慣など複数の要因を総合して、医師が最適な服薬期間を決定します。

まとめ

クリニックで処方された薬が「ずっと飲み続けなければならない」というわけではなく、病状や薬の種類、個々の体質によって服薬期間は大きく異なります。
慢性疾患の場合、長期または生涯の服薬が必要なケースもあれば、急性疾患や一過性の症状では短期間の治療で十分な場合もあります。
重要なのは、医師の指示に従い、定期的な診察を受けることです。自分自身の体調変化や副作用に気を配りながら、医療従事者との密なコミュニケーションを通じて最適な治療を継続することが、健康管理の鍵となります。

おわりに

この記事では、「クリニックで処方された薬はずっと飲まなければならないのか」という疑問に対して、服薬の背景、期間の決定要因、長期服用の必要性、そして副作用やリスク管理のポイントについて解説しました。服薬に関する不安や疑問がある場合は、必ず担当医に相談し、正しい知識と情報をもとに治療を進めるようにしましょう。

【当院について】

当院は患者さんの内科的治療はもちろんのこと、病気にならないようにする、処方だけに頼らない「予防医学」に注力したクリニックです。
併設したメディカルフィットネスジムと協力して、診察以外の時間も患者さん、利用者さんに付き添い、日常生活に溶け込んだ医療を提供します。

〜外来紹介〜
・生活習慣病外来
・肥満外来
・睡眠時無呼吸外来
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・頭痛外来
・アレルギー外来
・各種ワクチン接種

【医師紹介】 野呂 昇平  

【各種資格】
・救急科専門医
・産業衛生専攻医
・脳神経外科専門医
・脳卒中専門医
・脳血管内治療専門医
・日本医師会認定健康スポーツ医
・産業医
・健康運動指導士
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