はじめに

脳卒中になったら早く病院に行ったほうがいいと言われたけど、
どのくらい急いだらいいの?

かかりつけの先生に聞いたら、そんなに急がなくて大丈夫と言われた
脳梗塞の症状については、皆さんいままでの記事を見て理解したのではないでしょうか。医療機関へ急いで受診することもご存じかと思いますが、実際にはどのような治療を行うのでしょうか。ここ10年で急性期の脳梗塞治療は発展しており、脳梗塞が発症した後、1秒でも早く受診することがその後の人生を分けることとなります。
今回は札幌市西区のグッドライフクリニック西町南より「こんな症状があればとにかく早く病院へ!脳梗塞の急性期治療で後遺症はこんなに良くなる」をテーマにお届けしていきます。身近にいる大切な人へ、本日学んだ内容を伝えていただければ幸いです!
こんな症状があればとにかく早く病院へ!
脳梗塞の症状は突然現れることが多く、以下の症状がある場合、すぐに病院へ行くことが重要です。

F(Face: 顔) 片側の顔が垂れ下がる
A(Arm: 腕) 両腕を持ち上げたときに片方が落ちる
S(Speech: 言葉) 言葉がうまく話せない、ろれつが回らない
T(Time: 時間) 一刻も早く病院へ!
その他の危険な症状
- 突然の強いめまい
- 片側の手足のしびれや脱力
- 片方の視界が見えにくくなる
- 激しい頭痛(脳出血を伴うケースも)
- 意識障害や錯乱
脳梗塞は時間との勝負!発症後のタイムライン
脳梗塞は「時間との戦い」と言われます。発症後の時間経過によって治療の選択肢が大きく変わるため、いち早く適切な治療を受けることが大切です。
治療後の回復と後遺症の改善
急性期後のリハビリテーション
脳梗塞後のリハビリは、早期に開始することで大きな回復が期待できます。
- 発症48時間以内: ベッド上での体位変換、関節可動域訓練
- 発症3~7日以内: 座位・立位訓練、歩行訓練
- 発症1か月以降: 本格的なリハビリで日常生活動作(ADL)向上

後遺症の種類と回復の可能性
後遺症は個人差がありますが、適切なリハビリによって改善が期待できます。
後遺症の種類 | 回復の可能性 |
運動麻痺 | 早期リハビリで改善しやすい |
言語障害(失語症) | 言語療法で回復可能 |
記憶障害 | トレーニングで補えることが多い |
嚥下障害 | 専門的な訓練が必要 |
自宅でできる予防とリハビリ
・軽い運動(ウォーキング、ストレッチ)
・バランスの取れた食事(塩分・脂質を控えめに)
・血圧・血糖管理
・十分な睡眠
・禁煙・節酒

脳梗塞は『とにかく早く』治療を開始しましょう!
脳梗塞は発症後の時間が最も重要な要因です。早期発見と迅速な治療が後遺症の軽減につながります。

・FASTの法則を覚えておく
・発症後4.5時間以内ならtPA治療が可能
・4時間以内なら血栓回収療法も適応される可能性あり
・リハビリを早期に開始することで回復が見込める
一刻も早く専門医のもとで適切な治療を受けることが、未来の生活を大きく左右します。身近な人の命を守るためにも、脳梗塞の知識を深め、日頃から予防に努めましょう。
【当院について】
当院は患者さんの内科的治療はもちろんのこと、病気にならないようにする、処方だけに頼らない「予防医学」に注力したクリニックです。
併設したメディカルフィットネスジムと協力して、診察以外の時間も患者さん、利用者さんに付き添い、日常生活に溶け込んだ医療を提供します。
〜外来紹介〜
・生活習慣病外来
・肥満外来
・睡眠時無呼吸外来
・禁煙外来
・頭痛外来
・アレルギー外来
・各種ワクチン接種

【医師紹介】 野呂 昇平
【各種資格】
・救急科専門医
・産業衛生専攻医
・脳神経外科専門医
・脳卒中専門医
・脳血管内治療専門医
・日本医師会認定健康スポーツ医
・産業医
・健康運動指導士
・公認パーソナルトレーナー(NSCA-CSCS/CPT)
〜予約について〜
当クリニックは完全予約制です。下記ボタンより予約可能となっております。
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