肥満外来、生活習慣病に特化した完全予約制クリニック

オンライン予約
外来
アクセス
口コミを書く
公式LINE
Instagram
記事をみる

こんな症状があればとにかく早く病院へ!脳梗塞の急性期治療で後遺症はこんなに良くなる!

はじめに

脳卒中になったら早く病院に行ったほうがいいと言われたけど、
どのくらい急いだらいいの?

かかりつけの先生に聞いたら、そんなに急がなくて大丈夫と言われた

脳梗塞の症状については、皆さんいままでの記事を見て理解したのではないでしょうか。医療機関へ急いで受診することもご存じかと思いますが、実際にはどのような治療を行うのでしょうか。ここ10年で急性期の脳梗塞治療は発展しており、脳梗塞が発症した後、1秒でも早く受診することがその後の人生を分けることとなります。


今回は札幌市西区のグッドライフクリニック西町南より「こんな症状があればとにかく早く病院へ!脳梗塞の急性期治療で後遺症はこんなに良くなる」をテーマにお届けしていきます。身近にいる大切な人へ、本日学んだ内容を伝えていただければ幸いです!

こんな症状があればとにかく早く病院へ!

脳梗塞の症状は突然現れることが多く、以下の症状がある場合、すぐに病院へ行くことが重要です。

F(Face: 顔) 片側の顔が垂れ下がる

A(Arm: 腕) 両腕を持ち上げたときに片方が落ちる

S(Speech: 言葉) 言葉がうまく話せない、ろれつが回らない

T(Time: 時間) 一刻も早く病院へ!

その他の危険な症状

  • 突然の強いめまい
  • 片側の手足のしびれや脱力
  • 片方の視界が見えにくくなる
  • 激しい頭痛(脳出血を伴うケースも)
  • 意識障害や錯乱

脳梗塞は時間との勝負!発症後のタイムライン

脳梗塞は「時間との戦い」と言われます。発症後の時間経過によって治療の選択肢が大きく変わるため、いち早く適切な治療を受けることが大切です。

4.5時間以内(t-PA治療が可能な時間)

tPA(組織プラスミノーゲン活性化因子)は、血栓を溶かす薬で、発症後4.5時間以内であれば有効な治療法です。tPAは「血栓を非常に溶かしやすくする点滴」というイメージを持っていただければ理解がしやすいと思います。ですが、様々なリスクがあり、下記に記した患者に使用することはできません。

使用できない場合

・頭蓋内、消化管、尿路の出血性疾患既往
・3ヶ月以内の脳梗塞既往
・CTで出血が否定できないサインがある
・痙攣
・頭蓋内腫瘍、動脈瘤、脳血管奇形、もやもや病
・適切な降圧療法後も、収縮期血圧>185Torr 拡張期血圧>110
・Early CT signで、広範な梗塞(=MCA領域の1/3以上)が示唆される
(→症候性頭蓋内出血との関連が示唆されている)
・血糖値 < 50 or BS400
・血小板数< 10万
・ヘパリン、ワーファリン投与中

そのため、t-PAを投与する場合は、投与してはいけない場合を想定し、診察や検査を進める必要があります。

tPAは一定の研修は必要ですが脳卒中領域の専門医でなくても使用することができること、点滴で投与するため、高度な設備のない医療機関でも使用できる点が最大の利点です。北海道の過疎地域でもできる治療なので、10年以上前に比べ、現在多くの医療機関がtPAでの治療が可能となっております。

6時間以内(血栓回収療法が可能な時間)

血栓回収療法は、カテーテルを使って詰まった血管から血栓を取り除く治療です。発症後6時間以内が目安ですが、一部の患者では24時間以内でも適応されることがあります。治療のイメージですが、2種類あります。1つはカテーテルの先端から血液ごと吸引する方法、もう1つがメッシュ状の金属の筒を詰まっている部位まで誘導し、血栓ごと回収する方法です。両方を併用して行うことがあり、最近の研究では、血栓回収療法を併用することで治療成績が向上する傾向があると報告されています。血栓回収療法は急性期脳梗塞治療の中でも一番大事な治療であり、最近では使用される機器がの技術が進歩し、成功率は飛躍的に向上しております。

治療後の回復と後遺症の改善

急性期後のリハビリテーション

脳梗塞後のリハビリは、早期に開始することで大きな回復が期待できます。

  • 発症48時間以内: ベッド上での体位変換、関節可動域訓練
  • 発症3~7日以内: 座位・立位訓練、歩行訓練
  • 発症1か月以降: 本格的なリハビリで日常生活動作(ADL)向上

 後遺症の種類と回復の可能性

後遺症は個人差がありますが、適切なリハビリによって改善が期待できます。

後遺症の種類回復の可能性
運動麻痺早期リハビリで改善しやすい
言語障害(失語症)言語療法で回復可能
記憶障害トレーニングで補えることが多い
嚥下障害専門的な訓練が必要

自宅でできる予防とリハビリ

・軽い運動(ウォーキング、ストレッチ)

・バランスの取れた食事(塩分・脂質を控えめに)

・血圧・血糖管理

・十分な睡眠

・禁煙・節酒

脳梗塞は『とにかく早く』治療を開始しましょう!

脳梗塞は発症後の時間が最も重要な要因です。早期発見と迅速な治療が後遺症の軽減につながります。

・FASTの法則を覚えておく

・発症後4.5時間以内ならtPA治療が可能

・4時間以内なら血栓回収療法も適応される可能性あり

・リハビリを早期に開始することで回復が見込める

一刻も早く専門医のもとで適切な治療を受けることが、未来の生活を大きく左右します。身近な人の命を守るためにも、脳梗塞の知識を深め、日頃から予防に努めましょう。

【当院について】

当院は患者さんの内科的治療はもちろんのこと、病気にならないようにする、処方だけに頼らない「予防医学」に注力したクリニックです。
併設したメディカルフィットネスジムと協力して、診察以外の時間も患者さん、利用者さんに付き添い、日常生活に溶け込んだ医療を提供します。

〜外来紹介〜
・生活習慣病外来
・肥満外来
・睡眠時無呼吸外来
・禁煙外来
・頭痛外来
・アレルギー外来
・各種ワクチン接種

【医師紹介】 野呂 昇平  

【各種資格】
・救急科専門医
・産業衛生専攻医
・脳神経外科専門医
・脳卒中専門医
・脳血管内治療専門医
・日本医師会認定健康スポーツ医
・産業医
・健康運動指導士
・公認パーソナルトレーナー(NSCA-CSCS/CPT)

〜予約について〜

当クリニックは完全予約制です。下記ボタンより予約可能となっております。

コメント

この記事へのコメントはありません。

関連記事

PAGE TOP
PAGE TOP