新型コロナウイルス感染症の予防接種について
はじめに
現在札幌市では令和7年3月31日まで、新型コロナウイルス感染症に対する予防接種の対象期間となっております(2025/1/28更新済み)。65歳以上の方は3,200円で接種可能です。詳細は札幌市のホームページをご覧ください。
「インフルエンザと新型コロナが同時ではやっているけど打った方がよいのかわからない」
「副反応が怖くて打ちたくない」
「何度も予防接種受けているけど、本当に効果があるのかわからない」
毎年11月~3月に季節性のインフルエンザが流行しますが、新型コロナウイルスは季節関係なく流行しております。今回は札幌市西区のグッドライフクリニック西町南より「新型コロナウイルス感染症の予防接種について」をテーマにお届けしていきます。どのような人が予防接種をした方がよいのか、予防接種の効果について簡単にまとめたのでぜひご覧ください!
インフルエンザと新型コロナウイルスは症状だけでは区別がつかない
まずは厚生労働省のホームページで新型コロナワクチンについて記載されている箇所を抜粋させていただきました。
新型コロナワクチンの予防効果
新型コロナワクチンについては、有効性や安全性が確認された上で薬事承認されており、さらに、国内外で実施された研究などにより、新型コロナウイルス感染症にかかった場合の入院や死亡等の重症化等を予防する重症化予防効果が認められたと報告されています。
2023/24シーズン(令和5年秋冬の接種)において用いられたオミクロン株対応1価ワクチン(XBB.1系統)の効果として、新型コロナウイルス感染症による入院を約40~70%程度予防した等の報告が国内外でなされています。(令和6年7月時点)
【国内の報告】
・60 歳以上における入院予防効果が 44.7%。(1)
【海外の報告】
・60歳以上における入院予防効果 が70.7%、ICU入室予防効果が 73.3%。(2)
・18歳以上における入院予防効果 が62%、救急受診予防効果 58%。(3)
・65歳以上における入院予防効果は接種7ー59日後で54%、接種60ー119日後で50%。(4)
※いずれもオミクロン株対応1価ワクチン(XBB.1系統)を接種していない方との比較
以上のことから65歳以上の高齢者の場合、「予防接種を受けることにより重症化、入院せずに過ごせる割合が有意に高くなる」ということが言えます。
18歳以上に対象を拡げた場合、「入院予防効果や救急外来受診予防効果もある程度はあります」と解釈することができます。(※18歳未満については報告が少なく今回はコメントを控えさせていただきます。)
要するに高齢者は打った方が予防効果は高いです
比較的若い世代でもワクチン接種をした方が良い方は
・重症化リスクの高い方と同居している
・自分が感染することで持病が悪化し重症化リスクが明らかに高くなる
ということになります。
新型コロナウイルスはほかのウイルス感染症と同様に区別をつけることが難しい
新型コロナウイルスは呼吸器系の感染症なので、発熱、咽頭痛、咳、痰、倦怠感などがあり他のウイルス感染症と同様に区別をつけることは難しいです。
新型コロナウイルスは他の感染症と違い、手洗い、うがいなどの飛沫感染対策のみでは感染拡大する可能性が非常に高いです。皆さんもご存知かと思いますが、「隔離」が必要になります。
いままでは発熱した場合は「家で安静にして、必要に応じて薬を飲む」ことが一般的でしたが、現在はアフターコロナ/ウィズコロナ時代です。発熱した場合はまず「新型コロナウイルスかどうか」が非常に重要となります。
医療機関を受診する前にできることは「抗原検査キットの購入」と「市販薬の備蓄」です。医療機関では通常「鼻咽頭ぬぐい液」を採取します(鼻の奥までいれる痛いやつです)。自宅で行う場合は、鼻腔か唾液での採取になるため、検出感度は下がりますが、自分と家族を守るために、検査キットがあればやってみましょう。
発熱してから最低でも半日以上経過しないと陽性が出にくいです。
当院でも「IDNOW」という高精度の検査機器がありますが、発熱して1日近く経過していたら、インフルコロナの同時検査を推奨します。
発熱で困ったら「オンライン予約」を!
当院は「完全予約制」で発熱外来を行っております。通常の患者さんと待合室を分けており、事前に「デジスマ登録」と「クレジッドカート登録」をお願いします。受付~帰宅まで30分以内に行うように心がけており、院内での二次感染が起きないようスタッフ一同努力しております。
【当院について】
当院は患者さんの内科的治療はもちろんのこと、病気にならないようにする、処方だけに頼らない「予防医学」に注力したクリニックです。
併設したメディカルフィットネスジムと協力して、診察以外の時間も患者さん、利用者さんに付き添い、日常生活に溶け込んだ医療を提供します。
〜外来紹介〜
・生活習慣病外来
・肥満外来
・睡眠時無呼吸外来
・禁煙外来
・頭痛外来
・アレルギー外来
・各種ワクチン接種
【医師紹介】 野呂 昇平
【各種資格】
・救急科専門医
・産業衛生専攻医
・脳神経外科専門医
・脳卒中専門医
・脳血管内治療専門医
・日本医師会認定健康スポーツ医
・産業医
・健康運動指導士
・公認パーソナルトレーナー(NSCA-CSCS/CPT)
〜予約について〜
当クリニックは完全予約制です。下記ボタンより予約可能となっております。
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