当院の禁煙外来について
「禁煙」が頭をよぎったにもかかわらず、「今さら禁煙しても間に合わない」と諦めている方はいませんか?
確かに若い時に禁煙を始めたほうが、余命を伸ばすチャンスは高くなります。しかし、たとえ50歳であっても6歳、60歳でも3歳は余命が延びる可能性があるのです。長年タバコを吸っていても、禁煙するのに遅すぎることはありません。禁煙したい、禁煙を考えている皆様に寄り添い、禁煙のお手伝いをさせていただきます。当院では張り薬(ニコチンパッチ)を用いて、禁煙を成功させるためにカウンセリングやアドバイスなど、サポートいたします。
※現在、内服薬(チャンピクス)は出荷停止の為、張り薬(ニコチンパッチ)での処方となります。
ニコチン依存症について
ニコチンは依存性の強い物質です。私たちの周りには、お酒やコーヒーなどの嗜好品があり、それぞれアルコール、カフェインといった依存性物質が含まれていますが、適量であれば健康に問題はありません。ですが、ニコチンは危険薬物のヘロインやコカインよりも依存の危険が高く、しかもニコチン依存症になってしまうと、使用を中止するのは非常に難しくなります。いつでもタバコをやめられると思っていたのに、なかなかやめられないのはニコチン依存症が原因なのです。
治療による改善効果
禁煙による健康改善は若年で禁煙するほど効果がありますが、45歳まで、とりわけ35歳までに禁煙すれば、総死亡リスクが元々喫煙しなかった人と同様のレベルまで改善することが分かっています。
また、禁煙は病気の有無を問わず、健康改善効果が期待できるため、病気を持った方が禁煙することも大切です。
保険診療適用条件
保険診療適用条件
- 直ちに禁煙しようと考えていること
- TDSによりニコチン依存症と診断(TDS5点以上)されていること
(※4点以下であれば当院受診はできません) - 35歳以上の場合は、ブリンクマン指数が200以上であること(35歳以下は条件なし)
- 禁煙治療を受けることを文書により同意していること
※当院では自由診療は実施しておりません。
治療の流れ
※保険で認められている通院回数は初診を含めて計5回、期間は約3ヵ月となります。
- 初回
- 問診、治療法の説明、呼気一酸化炭素濃度測定、胸部レントゲン撮影、禁煙開始日の決定と「禁煙誓約書」へのサイン、次回受診日を決め、ニコチンパッチの処方を受ける。
ニコチンパッチの使用方法の説明、禁断症状の対処方法、禁煙日記の活用についての説明を受ける。
- 2回目
- 約2週間後に再診し問診を受け、呼気一酸化炭素濃度測定を行い、再度ニコチンパッチの処方を受ける。
- 3回目・4回目
- 約4週間後、約8週間後に再診し、呼気一酸化炭素濃度測定を行い、治療中に出現した離脱症状の確認や対処法などのカウンセリングや治療を受ける。
- 最終回
- 約12週間後、再喫煙しないようアドバイスに従い継続的にタバコのない生活を目指していく
費用
総額(自己負担3割の場合) | 14,000円 ~ 20,000円 (約3か月の治療期間、お薬代を含む) |
1回あたりの受診費用 | 3,000円 ~ 7,000円 |