「毎年決まった時期に鼻水やくしゃみが出るけど、我慢すればなんとかなる」
「市販薬でしのいでいるから、病院に行くほどではない」
このようにアレルギー性鼻炎を軽く考えて放置している方は少なくありません。しかし、アレルギー性鼻炎は命に関わる病気ではない一方で、放置することで仕事や日常生活の質(QOL)を大きく低下させる疾患です。
今回は札幌市西区のグッドライフクリニック西町南より、「アレルギー性鼻炎を放置するとどうなるのか」「仕事・生活にどのような影響が出るのか」について、わかりやすく解説します。
目次
アレルギー性鼻炎とは?
アレルギー性鼻炎は、花粉・ハウスダスト・ダニ・動物の毛などのアレルゲンが鼻の粘膜に触れることで、免疫反応が過剰に起こり、炎症を起こす病気です。
代表的な症状は以下の3つです
- くしゃみ
- 水のような鼻水
- 鼻づまり
特に日本ではスギ花粉症が有名ですが、花粉以外が原因の場合は一年中症状が続く「通年性アレルギー性鼻炎」となります。
放置すると症状はどうなる?
① 鼻づまりが慢性化する
アレルギー性鼻炎を放置すると、鼻の粘膜の炎症が長引き、常に鼻が詰まった状態になります。
鼻づまりが続くと、口呼吸が習慣化し、以下のような問題が起こります。
- 喉が乾燥しやすく、風邪をひきやすい
- いびきがひどくなる
- 睡眠の質が低下する
特に睡眠障害は、日中の集中力や判断力の低下につながります。
② 睡眠不足による体調不良
夜間の鼻づまりやくしゃみによって、熟睡できない状態が続くと、慢性的な睡眠不足になります。
睡眠不足が続くと、
- 日中の強い眠気
- 頭がぼーっとする
- 疲れが取れない
- 気分の落ち込み
といった症状が現れ、心身の不調につながります。
③ 副鼻腔炎(ちくのう症)を合併することも
鼻の炎症が長期間続くと、副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)を引き起こすことがあります。
副鼻腔炎になると、
- 黄色や緑色の粘り気のある鼻水
- 顔や目の奥の痛み
- 頭重感
- においがわかりにくくなる
といった症状が加わり、治療にも時間がかかるようになります。
仕事への影響は想像以上に大きい
集中力・作業効率の低下
くしゃみや鼻水、鼻づまりが続くと、仕事に集中できない状態になります。
特にデスクワークや運転、細かい作業を行う方にとっては大きな支障です。
- 書類のミスが増える
- 作業スピードが落ちる
- 判断力が鈍る
といった影響が出やすくなります。
市販薬の副作用によるパフォーマンス低下
自己判断で市販の抗ヒスタミン薬を使用している方も多いですが、
眠気・口渇・だるさなどの副作用が出ることがあります。
特に、
- 車の運転
- 高所作業
- 接客業
などでは、眠気が事故やトラブルにつながるリスクもあります。
日常生活への影響
会話・対人関係のストレス
鼻水をすする、くしゃみが止まらない、鼻声になることで、
人前で話すことにストレスを感じる方も少なくありません。
- 会議や商談で話しづらい
- 周囲に気を遣いすぎて疲れる
- 外出や人付き合いを避けるようになる
といった心理的負担も積み重なります。
学習効率の低下(学生・受験生)
アレルギー性鼻炎は子どもや学生にも多く、
集中力の低下や睡眠不足は学習効率に直結します。
「勉強しているのに成績が伸びない」
その背景に、未治療のアレルギー性鼻炎が隠れていることもあります。
アレルギー性鼻炎は治療でコントロールできる病気
アレルギー性鼻炎は、適切な治療を行うことで症状を大きく軽減できる病気です。
治療には、
- 内服薬
- 点鼻薬
- 生活環境の見直し
などがあり、症状や生活スタイルに合わせた調整が可能です。
「毎年同じ症状を繰り返している」
「市販薬が効かなくなってきた」
そのような場合は、一度医療機関へ相談することをおすすめします。
まとめ ~「たかが鼻炎」と侮らないことが大切~
アレルギー性鼻炎は命に関わる病気ではありませんが、
- 睡眠の質を下げる
- 仕事や学業のパフォーマンスを低下させる
- 日常生活の満足度を大きく下げる
という点で、放置するデメリットは非常に大きい疾患です。
「我慢する」のではなく、「正しく対処する」ことで、
毎日の生活は大きく変わります。
今後もグッドライフクリニック西町南では、皆さまの健康に役立つ情報を発信していきます。
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