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糖尿病

糖尿病とおやつの上手な付き合い方

はじめに

  • 糖尿病と診断されたけれど、甘いものは一切禁止なの?
  • おやつを我慢しすぎてストレスがたまる
  • 間食すると血糖値が心配…

糖尿病の方や血糖値が高めと指摘された方にとって、「おやつ=悪いもの」というイメージを持つ方も少なくありません。 しかし、食べ方や内容を工夫すれば、完全におやつを断つ必要はありません。

今回は札幌市西区のグッドライフクリニック西町南より、 「糖尿病とおやつの上手な付き合い方」についてお届けします。 糖尿病の基本知識から、おやつを選ぶ際のポイント、具体的なおすすめ例までまとめました。

糖尿病と血糖値の関係

糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高い状態が続く病気です。 主な原因は「インスリン」というホルモンの不足、または働きの低下にあります。 血糖が高い状態が続くと、血管や神経が傷つき、動脈硬化や腎症、網膜症、神経障害などの合併症を引き起こす可能性があります。

血糖コントロールの基本は3つ

  • ✔ 食事療法
  • ✔ 運動療法
  • ✔ 必要に応じた薬物療法

このうち「おやつ」は食事療法の一部として考えることができます。 選び方や食べ方次第で、血糖コントロールの妨げにも助けにもなり得るのです。

おやつを完全禁止にしなくてもいい理由

「糖尿病だから甘いものは一切ダメ」と考えると、かえってストレスがたまり、食事全体のバランスが崩れることがあります。 実際、糖尿病治療の現場では以下のような理由で、おやつを適度に取り入れることがあります。

  • 間食を活用して血糖の急変動を防ぐ

    食事と食事の間が長く空くと、次の食事で血糖値が急上昇しやすくなります。小さなおやつを挟むことで、血糖の上下幅をゆるやかにできます。

  • 低血糖の予防・対処

    薬やインスリンを使っている方では、低血糖時にブドウ糖や甘い飲み物で対応する必要があります。

  • 心の満足感を保つ

    長期的な食事療法を続けるためには「我慢しすぎない」ことも大切です。

おすすめのおやつ例

ここでは、糖尿病の方にも比較的取り入れやすいおやつを紹介します。 (ただし個人の病状や治療内容によって適量は異なります)

素焼きナッツ

アーモンド10粒、くるみ5粒程度。食物繊維と不飽和脂肪酸が豊富。

無糖ヨーグルト+ベリー類

乳酸菌で腸内環境を整え、ベリーのポリフェノールで抗酸化作用も期待。

おからクッキー

無糖・低糖質タイプ。食物繊維が豊富で満腹感が得られる。

枝豆・蒸し大豆

たんぱく質と食物繊維が豊富。塩分控えめなら血圧管理にも有効。

寒天ゼリー

無糖タイプならカロリーほぼゼロ。食物繊維も摂れる。

チーズ

1個20g程度。糖質が少なく、たんぱく質とカルシウム補給に。

外出先やコンビニで選ぶときのコツ

1

成分表示を確認する

炭水化物量・糖質量を必ずチェックする。

2

「低糖質」でも油断しない

脂質やカロリーの過剰摂取に注意する。

3

飲み物は無糖を選ぶ

水・お茶・無糖コーヒー・無糖紅茶を選択。

4

たんぱく質をプラスする

ナッツ・チーズ・ゆで卵などを組み合わせる。

おやつと血糖測定の活用

おやつを食べたあとに血糖値を測定すると、自分の体がどんな食べ物に反応しやすいかがわかります。 同じ糖質量でも、食品の種類や組み合わせによって血糖の上がり方は異なります。 「自分に合ったおやつ」を見つけるためにも、食後1~2時間後の血糖測定は有効です。

  • 食後1~2時間後に測る

    血糖のピークを把握しやすく、食品ごとの影響を比較しやすいタイミングです。

  • 同じ条件で比較する

    量・時間帯・運動量をなるべく揃えると差が分かりやすくなります。

  • 記録を残す

    「食べたもの/量/タイミング/測定値」を簡単にメモして、合うおやつを見つけるヒントにしましょう。

まとめ

  • 糖尿病でもおやつは工夫次第で楽しめる
  • 糖質・脂質・食物繊維を意識して選ぶ
  • 摂るタイミングは食後2~3時間後が目安
  • ナッツ、ヨーグルト、豆製品、無糖寒天などがおすすめ
  • 血糖測定を活用して自分に合ったおやつを見つける

食事療法は「長く続けること」が何より大切です。完全に我慢するのではなく、ルールを守って上手に取り入れることで、心も体も健康的に保つことができます。

院長紹介

医療法人グッドライフグループ/グッドライフクリニック西町南
理事長/院長 野呂昇平(のろしょうへい)

旭川医科大学卒業

  • 日本救急医学会 救急科専門医
  • 日本産業衛生学会 産業衛生専攻医
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本脳神経血管内治療学会 専門医
  • 日本脳卒中学会 専門医
  • 日本医師会認定健康スポーツ医
  • 日本医師会認定産業医
  • 健康運動指導士
  • JATEC インストラクター
  • ICLS認定インストラクター

ご挨拶

グッドライフクリニック西町南の野呂昇平と申します。
脳神経外科医として多くの手術症例や研究を経て、救急科専門医として札幌孝仁会記念病院(旧北海道大野記念病院)で西区や手稲区を中心に救急症例を診てきました。
2021年8月に現在の西町南に生活習慣病や在宅医療を中心に行う「グッドライフクリニック西町南」を開業。
2024年4月より医療法人グッドライフグループを設立。同時にクリニックの拡張工事を行い、生活習慣病や肥満外来以外にも新たに一般内科や通所リハビリテーション機能を備えたクリニックとして体制を整えました。

当院の特徴

① 幅広い疾患への対応と札幌市でも少ない生活習慣病に特化した外来

外科医、救急医としての専門性を基盤にし、生活習慣病や緊急疾患に対する診療を数多く行ってきました。メディカルフィットネスを併設しており、運動と食事を中心に丁寧な外来診療を心掛けております。
電話かオンラインでの予約制のため、受付~会計まで30分以内を目標にスタッフ一同努力しております。

② 充実した在宅医療、自慢のスタッフ

当院では訪問診療だけではなく、訪問看護、訪問リハビリテーションを行っており、通院が困難な患者様に対して医療保険と介護保険を利用したサービスを提供しております。私自身も救急医として、通常の在宅医が困難な処置や急変時の対応を得意としております。
当院の在宅医療の最大の特徴は訪問リハビリテーションです。「脳卒中」「運動器」「心血管」を専門とする多くの理学療法士が所属しており、スタッフの自己研鑽によりほとんどが健康運動指導士や公認パーソナルトレーナーなどの資格を有しております。

③ 積極的な予防医学の実施

当院では一般的な健診はもちろんのこと、該当する方には、医師、保健師、管理栄養士による特定保健指導を行います。積極的支援の対象の方は、併設するメディカルフィットネスを利用し、運動食事プログラムを行います。
また産業医の活動の一環として、企業で生活習慣病を指摘された方の診察や保健指導、集団予防接種を積極的に行っております。
健康教育の普及のために地区センターへの講演会、健康運動教室も定期的に開催しております。

外来紹介

  • 生活習慣病外来
  • 肥満外来
  • 小児肥満外来
  • 睡眠時無呼吸外来
  • 禁煙外来
  • 頭痛外来
  • アレルギー外来
  • 各種ワクチン接種

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