目次
はじめに
🗣️ 「最近身体の調子が悪く、健康診断で引っかかっているからそろそろ本気で健康になろう」
🗣️ 「定年が近くなり、老後の健康が不安」
🗣️ 「生活習慣病は色々あるみたいだけど何から取り組んでよいかわからない」
健康診断では、半数以上の方が何らかの異常を指摘されることが多いとされています。多くの場合、肥満、肝機能異常、コレステロール値の異常などが原因となっており、いずれも生活習慣病に分類されます。
これらを改善するためには、運動や食事療法といった日常の取り組みが不可欠です。
今回は「【完全ガイド】中高年が知っておくべき生活習慣病の種類と年代別予防ポイント」をテーマに、分かりやすくまとめました。ぜひ最後までご覧ください。
なぜ中高年は生活習慣病に注意すべきか
生活習慣病とは、 不適切な食生活、運動不足、ストレス、喫煙、過度の飲酒など、長年にわたる生活習慣の影響で発症する疾患の総称です。 特に40代以降は代謝が低下し、若い頃と同じ生活を続けていると病気のリスクが高まります。
厚生労働省のデータによると、日本人の死因の多くは生活習慣病が関連しています。たとえば、心疾患や脳卒中は生活習慣病が原因となることが多く、糖尿病の増加も深刻な問題です。
では、具体的にどのような生活習慣病があるのか、またどのように予防すればよいのかを詳しく見ていきましょう。
生活習慣病の主な種類と特徴
高血圧
高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれ、自覚症状が少ないまま進行します。血管に負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めます。
糖尿病
糖尿病は血糖値が慢性的に高い状態が続く病気で、放置すると腎臓病や網膜症などの合併症を引き起こします。
脂質異常症(高脂血症)
血液中の脂質バランスが崩れ、動脈硬化のリスクが高まります。
動脈硬化
動脈が硬くなり、血流が悪化することで心疾患や脳卒中の原因になります。
メタボリックシンドローム
内臓脂肪の増加によって生活習慣病のリスクが上がる状態を指します。
メタボリックシンドロームの診断基準 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトより抜粋
年代別予防ポイント
40代:生活習慣の見直しが鍵
40代は仕事や家庭の忙しさから、自分の健康を後回しにしがちな時期です。しかし、この時期の生活習慣が50代、60代以降の健康を大きく左右します。
⚠ 40代で気をつけたい健康リスク ⚠
- メタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満、高血圧、高血糖、高脂血症のリスク)
- ストレスの蓄積(仕事や家庭のプレッシャーによる精神的負担)
- 運動不足(デスクワーク中心の生活で筋力低下)
対策
- ✔ 定期的な健康診断を受ける(年に1回以上)
- ✔ ファストフードや加工食品を控え、和食中心の食事を心がける
- ✔ ウォーキングや軽い筋トレを週2〜3回取り入れる
50代:健康診断の活用と運動習慣の強化
50代になると、40代での生活習慣の影響が健康に表れやすくなります。この時期には、病気の早期発見と体力の維持が重要です。特に、血圧や血糖値の管理を徹底することで、将来のリスクを抑えられます。 女性は閉経後となるため、エストロゲンが不足し骨密度の低下が進行します。
⚠ 50代で気をつけたい健康リスク ⚠
- 高血圧・糖尿病のリスク増加
- 筋肉量の低下による基礎代謝の減少
- 骨密度の低下による骨折リスク
対策
- ✔ 血圧や血糖値を家庭でチェックし、記録する習慣をつける
- ✔ スクワットや軽いダンベル運動で筋力維持
- ✔ 塩分・脂質を控え、良質な脂質(オリーブオイルやナッツ類)を取り入れる
60代以上:合併症予防と継続的な健康管理
60代以降になると、持病がある人も増え、健康維持のための取り組みがさらに重要になります。病気を進行させないための予防策に加え、生活の質(QOL)を維持することも大切です。
⚠ 60代以上で気をつけたい健康リスク ⚠
- 合併症(高血圧や糖尿病が進行し、心筋梗塞や脳卒中のリスク増加)
- 転倒による骨折や寝たきりのリスク
- 栄養不足による筋力低下や免疫力の低下
対策
- ✔ 散歩やストレッチなど、無理なく続けられる運動
- ✔ たんぱく質やビタミンDを意識して摂取する
- ✔ かかりつけ医と連携し、定期的な通院・相談を行う
💡ワンポイント
60代以降は「運動・食事・医療」の3本柱が大切。社会とのつながりも意識し、趣味やコミュニティに参加することで、心身ともに健康を保つことができます。
生活習慣病を予防するための実践的アドバイス
食生活の改善
▷ 野菜・魚・大豆製品を積極的に取り入れる ▷ 糖質・脂質を適切にコントロールする
適度な運動習慣
▷ 週150分以上の中強度の運動を目標にする ▷ ウォーキングやヨガなど継続しやすい運動を選ぶ
ストレス管理と睡眠の重要性
▷ 深呼吸や瞑想を取り入れる ▷ 睡眠時間を確保し、質の良い睡眠を心がける
禁煙・節酒のすすめ
▷ 禁煙外来を活用してみる ▷ アルコールは適量(1日1杯程度)にする
まとめ:健康寿命を延ばすために今できること
生活習慣病は放置すると深刻な病気を引き起こしますが、正しい生活習慣を身につけることで予防が可能です。 40代からの意識改革が重要であり、50代・60代以降も継続した健康管理が求められます。
今日からできる小さな行動の積み重ねが、将来の健康につながります。 体調や診断結果に不安がある方は、医療機関での相談も検討してみてください。
今こそ、自分の生活習慣を見直し、健康寿命を延ばすための一歩を踏み出しましょう。
当院について
当院は患者さんの内科的治療はもちろんのこと、病気にならないようにする、処方だけに頼らない「予防医学」に注力したクリニックです。併設したメディカルフィットネスジムと協力して、診察以外の時間も患者さん、利用者さんに付き添い、日常生活に溶け込んだ医療を提供します。
医師紹介

外来紹介
- 生活習慣病外来
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